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Re-Mat ECOLUM 人・企業・環境をつなぐ、リマトの産廃コラム

CO₂を回収し利用するカーボンリサイクル

2022.08.09

2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けて、業種の垣根なく温室効果ガス排出量削減の取組みが拡がっています。CO₂排出量の削減方法の例として多くの人が最初に思い浮かべるのは、太陽光、風力、バイオマス等の再生可能エネルギーの利用だと思います。これはCO₂の発生源を減らすという考え方です。一方で「発生するCO₂を大気に放出しないで利用する」というアプローチがあり、カーボンリサイクルと呼ばれています。

カーボンリサイクルとは

CO₂を資源として捉えて分離・回収することで大気中への排出を抑えるのがカーボンリサイクルの考え方で、分離・回収したCO₂を化学製品や合成液体燃料の原料などに利用する(リサイクルする)ものです。

CO₂を大気から取り出して貯める 「CCS」 と 貯めたCO₂を利用する 「CCUS」

「CCS」は Carbon dioxide Capture and Storageの略で、「二酸化炭素の分離回収および貯留」を意味します。発電所や工場などから排出されたCO₂を、ほかの気体から分離して回収し、地中深くに圧入して貯留する技術です。

一方、「CCUS」 はCarbon dioxide Capture, Utilization and Storageの略で、 「二酸化炭素の分離回収、利用及び貯留」 を意味しています。分離回収したCO₂の用途としては、産業用シールドガスや炭酸水、ドライアイス原料にする、またCO₂を固体に変化させてカーボン製品にする等があります。

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